2014年03月10日
ホームタウン
先日の横浜A.B.SMILEライブ演奏後、
カウンターで寛いでいると電話が鳴った。
「もう終わりましたが田野城さんはまだ居ますよ。」とマスター。
僕に会いたいって…誰?
間もなく男が入ってきた。
「ツッチー!!!」周りの皆が声をあげた。
横浜時代の教え子が駆けつけてくれた。
不器用なやつだが真面目なやつだった。
教えていた頃はおそらく18か19歳。
ベースを抱えて僕の住んでいた
マンションにやってきたのを覚えている。
今はもう45歳だそうだ。
すっかり落ち着いた良いおじさんになっていた。
「田野城さんが横浜に来てると知ったからには
来ないとまずいと思って来ました。」
彼はあの頃を鮮明に憶えている。
「…神大のジャズ研に行ったら
すっごい爆音で演奏してたからビックリしました。
レッスンでは膨大な資料を渡してくれてよく
チャーリー・パーカーをやれって…必死で練習してました。
お陰様で今、こうして演奏できるようになりました…」
求められれば、何でも教えていた。今もそう。
でももっと早よ言えよ!笑。
いまは会社員をしながら、
市内ライブハウスでホストをしたり
ライブ活動もしているそうだ。
だからバンドメンバーも彼を知っていたという訳だ。
そう彼はベーシスト。
しかしビックリした。
彼の音楽人生に大きな影響を与えていたんだな。
凄いことをしてきたんだなオレ。
「もう一度、きちんと習ってみたいです。
あの頃は宿題をこなすので精一杯だったから」
かつてのホームタウンに戻ってきて、
こうして暖かく迎えてくれる人達がいるのは幸せだ。
ところで余談だが、ライブ当日
ジャズクラブなら普通
サックスはマイクでひろって
ドラムスはそのままなんだけど。
その日は逆でドラムスをマイクでひろって
サックスはそのままだった。
それくらい、強烈に吹くんだなオレ。
それがみんなに伝わるのかな。
次回ライブは5月21日。