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ヘッドハンティング - 一寸先は闇か?-

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世の中、一寸先は闇
とはよく言ったものだ。

まさしく人生は綱渡りの連続なのだから。

僕は演奏家に復帰する直前、
つまりプロ活動を休止していた北海道時代、
専門学校の学園長や、
札幌市や帯広市と契約して
ジュニアジャズオーケストラや
高校の吹奏楽部音楽監督の仕事を行っていた。

これらは、
ちょっとした縁がもたらした仕事だった。

その他にも、
北海道のラジオステーション、
FMノースウエーブで自分の番組を2本もっていた。

まさか自分がDJをするとは…。

またテレビでは、
『のりゆきのトークDE北海道(uhb)』
のゲストコメンテーターとして
時々、出演してもいる。

ラジオ番組の制作は本来ディレクターの仕事である。
ところが僕は2つの番組では、
選曲から構成まで自分で行っていた。

制作にあたり毎回作業室に籠り、
CDを聴きまくり、
資料作成に明け暮れていた。

まるで大学の音楽レポート提出作業のようだった。

おかげで、
非常に奥の深い中身の濃い番組に仕上げられ、
自分自身、満足出来る事が出来た。

一方でテレビのコメンテーターは、
まったくの畑違い。

グルメからショッピング、はたまたユニホームを羽織い
奥様達とミニ野球ゲームを楽しむなど、
バラエティ一色。

これらの仕事のどれも、
またちょっとした縁で始まったもの。


そんな風に
僕の人生を遡ってみると、
客観的にみてもこれが、
なかなか実に楽しいじゃないか!!

自分の知らない世界の扉が
突然目の前に立ちはだかる時。

はたしてその先は闇なのか?…

遡ること高校生時代、
大阪難波の街を歩いていると、
ス~ッと人がよって来ては、

「自衛官になりませんか?」
「警官になりませんか?」

かなりお固い仕事の勧誘を受けたものだ。

アメリカに渡ってからも、
こういった出来事に出会ったが、
その中身はかなり面白かった。

ボストンでの大学生時代、
ほんの遊びでゴルフのパブリックコースをまわっていたら、
なんとプロのコーチからスカウトされたり!

これには僕も驚いた!!
何で???

当時アメリカツアーに日本人はまだいなかったと思う。

ゴルフの楽しさを知らなかったため、
丁重にお断りしてしまった。

これ幸いしたのか、災いしたのか?

また同じ大学生時代、
「競走馬を育てないか…」
とのお誘いも頂いた。

とある事がきっかけで、
ニューハンプシャーの牧場に招待され、

ボストンから車で4時間以上かけて牧場を目指し、
オーナー宅に一晩泊めていただいた。

美味しいディナーと会話を楽しんでいると、
『君を気にいった!是非、牧場ではたらかないか?!』
『アメリカで一番早い競走馬をもう一度この牧場から!』と。

僕が馬の世話…??
それまで一度もやった事ありませ~ん!

さらにこの熱烈なお誘いは続き、
『君のためにログハウスを新築する…、
 国籍取得も全く問題ない、こちらで準備する…』とまで。

牧場経営の後継者を探していたようだった。
この時も僕は、丁重にお断りしてしまった。

おまけにもう一つ。

ボストンから帰国するたび、
必ずと言ってよいほど
あるニューヨークの旅行代理店を利用していた。

電話だけのやりとりが縁?で、

『うちの会社に就職しませんか!』と。

う~ん、ニューヨークの旅行代理店勤務!!
面白そうだけれど何故、僕が?

結局、こちらも丁重にお断りした。

何故ならこの時期の僕は、
素晴らしい師匠達に巡り会え、
音楽がますます楽しくなってきていたから。


日本に帰国してからも、
「レコード会社のディレクターに!」とか、
東京青山の超有名なジャズクラブから
「是非マネージャーに!」など、
新しい世界の扉へのお誘いを受けてきた。

しかし、そのどれも丁重にお断りしてきた。
音楽家として生きたかったから。

傍目から見るとこれ、
幸いしたのか?、災いしたのか?
どうなんだろう。

しかしこうして振り返ってみると、
「一寸先は闇」
でもあり、
「一寸先は光」
でもあるようだ。


何はともあれ、
人生は刺激が多ければ多いほど楽しい。

全神経が研ぎすまされる!

これから先、
どんなヘッドハンティングが
僕を待っているのか?!

楽しみだ。

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