世界共通の言語である音楽は、国や民族、宗教の違い等を越えて、人の心を豊かにしたり、幸福にする力を持っています。だから音楽をする人間は地域や社会に貢献できるし、貢献していくべきなのです。僕の言葉では、音楽は、人が人を想う「愛」だということになります。だからこそ、演奏の技術を伝える前に、そうした音楽の持つ意味や、素晴らしさを伝えていきたい。音楽をすることの延長に、自分の生き方、社会との関わり方を考える道を据えてみたいと思っています。

あなたは何故、何の為に生きているのですか? vol.1 / 2


「CLUE」(クルー)2001年11月26日号/(北海道アルバイト情報社発行)No.786「クルー・リレーエッセイ」より抜粋



自分自身を知りつくし、刺激的で感動のある人生が送れるかどうか・・・



人生の成功者・・・と言えば何を想像するでしょうか。


例えば、誰もが羨む大豪邸に住み、最新のファッションで身を包んで高級車を乗り回し、海辺に別荘なんかも持っていて、ヨットでクルージングを楽しんだ後、自宅のプールサイドで紅茶を飲みながら、優雅な一時を過ごす。僕もこんな生活ができたらいいなーと思わず憧れてしまうほど、確かに凄い話ですよね。


でもちょっと待って。良く考えてみると、これらすべてはお金があれば、単純に実現できる話ではないでしょうか。


という事は、お金持ちになる=成功者とも言える訳ですよね。確かにお金をたくさん集めるのがすべてという人にとって、大金を手にする事は成功と言えるでしょう。しかし、それだけが、真の成功者と言えるのでしょうか。


今からちょうど10年前、僕はクインシー・ジョーンズに招聘され、スイス・モントルージャズフェスティバルに出演しました。湾岸戦争直後というタイミングで、アメリカからの出演者も多い為、欧州はテロを警戒し、異常な緊張感が漂う中、14日間に及ぶフェスティバルが開催されました。


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