2016年09月18日
【転載 『楽譜のいらない音楽授業』_ 第12回 ♪一期一会2_ vol.1♪ 】
肺炎でドクターストップを受けた田野城は
ニューヨークレコーディングを中断し、
音楽業界から暫く退いていた時期があります。
その間、自身の経験から強く音楽教育に関心を持ち、
さまざまな垣根のない教育実践を行ってきました。
その活動が10年目に入った頃、和多田 進さんから
お声をかけていただき、和多田さん編集長の地域ポータルサイト
『北海道人』にて初めてのメルマガ連載を担当させていただきました。(2007年3月)
「好きなことを自由に語っていい」ということで始まった
『 田野城寿男の「楽譜のいらない音楽授業」』。
演奏家に本格復帰を決意するまでの約1年6ヶ月続いた記事の中から
スタッフが選んだいくつかを皆さんとシェアしたいと思います。
型破りで破天荒な田野城の半生や、考え方が読者の皆さんの清涼剤になれば幸いです。
では、一期一会2_ vol.1 をどうぞ。
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【 ♪一期一会2 -プロゴルファー田野城- ♪ vol.1 】
ここ10年間位、楽器を持たずにスタジオに入ると、
格闘技家やプロレスラーに間違われる事がある。
職業を問われると私もつい調子にのって、
「ええ、実は覆面をつけてリングに上がることが多いんですよ…」と。
すると私の髪型や体型を見て、大体の方が信じてしまう。
……嬉しくない。
私は子供の時から、野球やサッカーを、
そして、中学生で既に175cmあったので、
バレーボール部ではエースアタッカー。
球技を中心に、スポーツ三昧の生活。
運動が大好きだった。
こんな私が、サックス初心者で
無謀にもアメリカボストンの音大に進学した。
たしか2年目だったと思う。
大学の個人練習室に毎日8時間立てこもり、
休みなく約3ヶ月間サックスを猛練習した。
この8時間を3ヶ月続けた結果、どういう現象が体に起こったか?
私の場合は、真っすぐ歩いているつもりが
電信柱や人にぶつかってしまったり、
極度の言語障害に陥ってしまった。
それでも上手くなりたい一心で、練習を続けた結果、
3ヶ月も過ぎようとした頃、ある出来事が起こり、
私の練習は途絶えてしまう。
ー 続く ー
(スタッフより)