2014年04月02日
教則本「すべてのサックス奏者のための基本練習Vol.2」発売開始!
Natural Minor(Aeorian Mode)の落とし穴。盲点を突く!
ASKS Winds(ASKS版PDF & 製本版)と
amazon(Kindle版)より、
田野城寿男 著「すべてのサックス奏者のための基本練習Vol.2」
が発売されました!
今回はシリーズ第2弾。
Natural Minor Scaleに特化した教則本です。
もちろんこちらも全てのKey(12Keys)で譜面がかかれています。
Natural Minor Scale = Aeorian Mode
(自然的短音階) (教会旋法)
つまりグレゴリオ聖歌でよく知らている
Gregorian Modeのひとつで、
16世紀頃まで西洋音楽の基礎でした。
その後、作曲家フレスコバルディ、ヨハン・セバスティアン・バッハ、
ヴィヴァルディらによって、長調と短調をもちいた音楽旋法が
18世紀中頃まで展開されます。
こちらはバロック音楽と呼びます。
私たちは義務教育の音楽授業を通じてこの
長調(Major)や短調(Minor)を習ってきました。
見方を変えれば、バロック音楽以降、
音楽旋法は変わっていないと言えます。
一方ジャズの世界では1950年代に、
ビル・エバンス、マイルス・デイビス、
ジョージ・ラッセル、ジョン・コルトレーン達が
このGregorian Modeを取り入れた作曲や演奏を
繰り広げていました。
ジャズがまさに芸術的と言わしめるに相応しい
バックグラウンドがこの時代に形成されました。
モードジャズが難しいと言われるのはGregorian Modeで
音楽を捉えているからです。
この音楽理論を分かりやすく紐解いているのが、
ジョージ・ラッセルが提案した
リディアン・クロマティック・コンセプトです。
話を戻しますが、
この教則本(Vol.1-2)をしっかり練習すれば、
実践に凄く役立ちます!
Vol.1Major (Ionian Mode)
Vol.2 Natural minor (Aeorian Mode)は
コードネームがついているので、
2冊を横に広げて照らし合わせて比較すると
曲の構成や展開を理解する手がかりになります。
僕はしっかり調性を把握することが大切だと考えています。
盲点に気づく良い機会になる…と感じたので
あえて、第2弾はNatural Minorに特化しました。
勉強をされた熟練の方でも「あれっ?」と
新しい気づきを得るでしょう♪