2016年08月17日
【 - 和多田進さんへ敬意を表して 田野城の未発表テイクを捧げます- 】
湘南国立大学校(文科省不認可)校章 ©牧野伊三夫
ジャーナリストであった和多田さんは晩年、自ら校長に就任して、ユーモラスでユニークな"湘南国立大学校(文部省不認可)" を立ち上げられました(2014年11月)
学校のミッション「クオリティの高い芸術を学ぶ場の提供」
商品・サービス「知的興奮に満ちた講義」 ( Facebookページより引用)
この学校に講師として招かれた方々を少し拝見しただけでも、和多田さんのチャンネルの豊かさに改めて気付かされます
○日本古典文学研究の第一人者 藤井貞和さんによる詩の朗読 (歌と曲はあなんじゅぱすさん)
○作家・町田康さんと山下澄人作『ルンタ』(講談社)を読む会
○「歌舞伎ノゾキ見る」フリーランス・ライターの岸本明子さん
○「未来への負の遺産」元日本テレビ解説主幹、現在は世界中の原発に足を運び実際に見てこられた科学ジャーナリストの倉澤治雄さん
○東ティモールのドキュメンタリー映画「カンタ!ティモール」女優の斉藤とも子さんの案内による上映会
○日本写真家協会作家賞を受賞された写真家・原芳市さんによる写真講座
○「拉致問題をどう考える」と題して国家は国民を守らないという事実を語られた蓮池透さん
○伝統工芸の有田から第十五代酒井田柿右衛門さん
○画家・牧野伊三夫さん(雑誌 “暮らしの手帖” 表紙)のライヴペインティングをお寺で開催
○「琉球新報」東京報道部長 島洋子さんによる在京のメディアでは報じられない沖縄問題について
○「改革はするが戦争はしない」と題して元経産官僚の古賀茂明さん
(雨の中、当日は330人余りの方がお集まりになったそう)
パロディストのマッド・アマノさんのご紹介文では、和多田さんの想いがよく伝わってきますので、皆さんにもご紹介したいと思います。
「7日に (注: 2015年6月7日) パロディストのマッド・アマノさんの講演会を開催しました。
シャルリ・エブド襲撃事件の話やパロディ作品を見せていただきました。
ひとつのパロディ作品を作るために膨大な知識や情報、
そして本質を読みとる能力がなければならないことが
よく分かりました。
世界を支配している、私たちには見えにくい背景、
宗教や経済の理解を深めないとアマノさんの作品を理解することはできません。
メディア自体がコントロールされていて、本当の言論の自由なんてどこにもないところに私たちは自由があると誤解して生きています。そこにアマノさんはパロディでせまっています、相当の覚悟をもって。」
こういった場に、田野城も講師の一人としてお招きいただき、
2015年4月から計4回講義をさせていただいたことは、大変光栄なことでした
多彩な分野で異質な光を放つ方々を鋭くキャッチされて私たちに伝え続けてこられた和多田さん。そして
「何が大事なのか自分のアタマで考え判断しましょう」
「そろそろ脳ミソを他人に預けるのはやめましょう」
と私たちに語りかけてこられました
きっとあちらの世界でも、あちらこちらとフットワーク軽く自分の目で見て聴いては、あちらの方々の知的好奇心もくすぐってらっしゃるかもしれません
最後になりますが、衷心からの感謝を込めて
田野城プロデュース&演奏による
未発表テイク(1995年ニューヨーク録音)を
和多田さんに捧げます
スタッフより