2012年01月10日
サックス練習、うさぎとかめ。
練習しなきゃいけない基本練習。
人は苦手なことはなかなか練習しないものだ。
しかし時に人は苦手なものを克服する必要がある。
たとえそれが克服出来なくても、
死にものぐるいでチャレンジする気持ちが
大切なのだ。
意外に食わず嫌いと一緒で、
苦手な課題をコツコツやってみると
案外、得意になったりする。
経験者と初心者。
うさぎとかめ。
僕がおこなっている基本練習もそうだ。
経験豊富な人から見ると、一瞬…
「やれば出来そうだ!」と錯覚し、
安易に考えてしまうため、
きっちりやらなくなってしまう。
結果、半年たっても1年たっても
あまり進化しない場合が多い。
でも初心者は練習方法など、何もかもわからないから
とにかく単純に、そして必死についてくる。
コツコツ練習する。
すると、3年後には、
うさぎをおいこしちゃった現象が起こる。
おもしろいことに、
初心者は自分の能力、グレードが分からないので、
凄く高いレベルのことをやってるのに、
それがいったい何なのかも分からない。
「これ普通ですよね。」って。
これで良いのである。
経験者は自分のグレードを知ってるから、
すぐ逃げてしまう。
「やっぱりこれ難しいからすぐはできないですよね」って。
一方、カメはどれだけ難しいのかも分かっていない。
だから必死に僕についてくる。
そしてまた、ウサギとカメ現象。
僕の生徒たちの間でそれを目の当たりにした。
むかし、僕のサックス師匠の
デイブリーブマンに質問したことがあった。
毎日どれだけ練習したらいですか?と。
音の出し方ひとつにしても、どんな質問をしても彼は
「1年」と言った。
今の僕には、よくわかる。