2011年06月24日
名古屋で逆ナン?
「田野城さんですよね…?」
「こんなところで何してるんですか…?」
と初対面の方から声をかけられる。
しかも皆さん、何故か男性ばかり。
お願い、女性はいないの?
それはさておき(笑)、
今回の田野城塾に新しい受講生が
何人も参加してくれました。
しかも、昔から僕のことを知ってる方も中にはいらっしゃって…。
僕、プロ復帰して2年半ですが、
なんたって一度引退して十数年経ってますから、
ただ今、新人として各地を渡り歩いています。
まさか、昔の僕のことを知ってる人はいないと思ってました。
だから素直に嬉しいじゃないですか!!
初めてお会いして色々な話しをすることで
改めて僕自身考えることがありました。
例えば、
自分がこうやって各地を行脚し
田野城塾を開催している理由…。
本や教科書で書かれている事が本当に全てなのか?
ボストンのバークリー音楽院やニューイングランド音楽院、
N.Yにはマンハッタン音楽院やジュリアード音楽院。
音楽に関するコンセプトが
これらの大学によって全然違うという事実。
そういったことが日本ではきちんと紹介されていない。
逆にひとくくりにされているため、
分かりづらい。
僕は残念に思ってきた。
「じゃぁ、その考え方の違いをはっきり皆に伝えていこう!」
これが田野城塾開催理由の1つ。
だから俗にいう、
サックス講師だとは、
僕自身思っていない。
サックスを演奏するにあたって必要な
フィジカル面をきっちりと伝え、
メンタル面も提示しリフレッシュさせてゆく。
そういったことを大切にしている。
今回、受講された方から、
こういうコメントをいただいた。
「倍音ということは本でよく読んで理屈はわかってるんだけれど、
実際にこの音で本当に良いんだろうか?
この練習で本当にいいのだろうか?と思っていたが、
実際に田野城さんと演奏してみると、全く音が違うんですけど」
そう、
そういったことは本ではわからない。
しっかりとした理論の裏付けがある。
それは何故か?
先進国の日本で、
アメリカナイズされてきたこの日本で、
知らない人が多い。
そこが弱点なんだ。
不思議なほど、
一方的にトップダウン化された音楽教育。
疑問を与えさせず、強制的にやらされる音楽。
少なくとも僕が恩師達から学んできたことと、
日本の音楽学校で学ぶサックス奏法(考え方)
と比較すると、
はっきり言って180度、
違う。
だから世界を目指している人ほど、
思った以上に、みんな、
悩みはじめてしまう。
「あれっ?本当はどうなんだ?誰か教えてくれないか?」と。
だから今日受講された彼も、
レッスンを受けると、すぐ音が変わる。
そこにビックリする。
「色んな先生に習ってきたけれど、
これだけはっきり理論的に説明し
かつ納得できる人には会ったことがない」
「初めてフィジカルを知りました」
「レッスンを受けて凄いやる気が出てきました」
…そういうことなんだ。
僕には音しかない。
だから僕は邁進する。