News(お知らせ!)

Blog(ブログ!)

体制の中の反逆児

101030.jpg
 
 「1894年、アドルフ・サックスは
  失意のうちにひっそりと世を去るが…」

僕がサックス吹いてみたいと思ったきっかけは、
高校時代聴いた
エルビン・ジョーンズ『ライト・ハウス』でした。

エルビンといえば…


ジョ・コルトレーン。

ジョン・コルトレーンが
マイルス・デイビスグループを
脱退した後に結成した
カルテットのドラマーが
エルビン・ジョーンズでした。

そのエルビンがドラムス、
ジーン・パーラのベースに
2人のサックス奏者
スティーブ・グロスマンと
デイブ・リーブマンが絡み付く。

往年のコルトレーンを彷彿する
彼らの演奏に、僕は胸躍った記憶があります。

サックスの音色に魅了された瞬間でした!


最近、飛行機や新幹線などで移動している時

『サキソフォン物語-悪魔の角笛からジャズの花形へ-』(青土社発行)

という本を読み始めました。

サックスの誕生の秘話から宗教、民族を超えて
世界中で愛され続けるサックスの魅力について
インタビュー形式で書かれています。

体制(当時の音楽業界)からの避難や嫌がらせ
度重なる闘争にアドルフが耐えられなかったら
この世にサックスと呼ばれる楽器が
登場しなかったかもしれない…

そう思うと、
サキソフォンを手に取るだけで
感慨無量になります。

この本の著者マイケル・シーゲル氏にインタビューを受けた
サキソフォンの名手ロンデクスが興味深いコメントをしています。


 「『セックスの響きだね』

  ジャン・マリー・ロンデクスは
  私の空いたグラスを香りの良い
  コルビエールで満たしながらきっぱりという…(中略)

  『わたしにとってサキソフォンとは、
   その音の出所というのはセックスに近い。
   行為じゃなくて。おおもとの勢いとか力がね。
   クラッシックの場合、サキソフォン奏者の誤りは
   そこに気づいていないことだ。
   何かをしているがフィー、フィー、フィー』

  ロンデクスは羽ばたく鳥のように手を振った。
  繁殖しない鳥はただ高い声で歌うだけだ。」

クラシックのサキソフォンの伝道師ロンデクス。

彼は音程ではなく、一番大切にしければならない
音そのものの力、奥深さについて語っている。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

「お名前」と「メールアドレス」は必須項目になりますが、メールアドレスはサイト上では公開されません。

このブログの最新記事

ブログ内検索
ブログ カテゴリー
現在、705個の記事を掲載しています。
ブログ バックナンバー

myspace.com
MySpace:田野城寿男 »
↑ 楽曲視聴もできます。

音楽のことで悩んでいる人へ

ホ−ムペ−ジを開設してから、僕のもとに「アメリカに行きたい!」「留学したいのだがどうすれば良いでしょう・・・」「サックスを使って即興演奏をしたい!」など、数多くの熱いメッセージが届けられている。こういった意見が届くたび、かつて僕もあなた達と同じ時期、心に抱き漠然と悩んでいた事を懐かしく思う。

田野城寿男プロフィール

サックス・プレーヤー。1958年生まれ。78年、ボストンのバークリ−音楽大学入学。在学中、ニューヨークでデイブ・リーブマンにサックス、フルート、音楽理論を師事。・・・91年、「25周年記念 スイス・モントルー・ジャズフェスティバル」に出演。この年、特別プロデューサ−として迎えられたクインシー・ジョーンズは、田野城の音楽とオリジナリティを「おまえは誰にも似ていない」という言葉で認め、抜擢した。

Tano-ism(タノイズム)

世界共通の言語である音楽は、国や民族、宗教の違い等を超えて、人の心を豊かにしたり、幸福にする力を持っています。だから音楽をする人間は地域や社会に貢献できるし、貢献していくべきなのです。

僕の言葉では、音楽は、人が人を想う「愛」だということになります。

田野城寿男が考える音楽教育

私は小学校から高校に至る迄、大の学校嫌いでした。
登校拒否に無断欠席は当たり前。もちろん、塾なんて行った事がありません。何故かというと、私にはどうしてもわからなかったからです。

携帯電話でもtanoshiro.com!

当サイトは、携帯電話でも閲覧することができるモバイル版をご用意しています。
電車での移動中や空き時間などで、アーティスト田野城寿男の世界、また、田野城が提案する音楽教育に是非触れてみて下さい!
モバイル版
http://www.tanoshiro.com/m/
モバイル版

このページのトップへ
サイトプロデュース:next global jungle