2010年09月28日
音色の平均化について
クラシックサックスをしていた子が
僕のサックスレッスンを受けにやってきた。
この子は中学生からサックスを始めたそうだから
足掛け10年続けてきたことになる。
テレビでアメリカボストンの学生達の
映像を見て、バークリー音楽院留学も
考えはじめたそうだ。
クラシックからジャズまでなら
アメリカボストンに
ニューイングランド音楽院という
素晴らしい音楽大学があるのだが、
いまいち、日本人には知られていないのが残念。
ジャズを演奏してみたいなぁ
とホームページを検索していたら…
僕のサイトを見つけてくれたそう。
ジャズの事については、
大学の先生には誰にも相談できなかったと。
そりゃそうだろうね。
クラシック系の音大生によくありがちな
楽器のセッティングでやってきた。
ありがちな定番のマウスピースをつけて。
そういう訳で、レッスンを始めたのだけれど、
アンブシュア奏法が真逆だった。
ほんの2時間のレッスンだったけれど、
明らかに音色が変わった。
その人その人のカラーを出すよう導くのが
大学の役目だと僕は思っている。
平均化してしまった音になっている
子達を見ると、可哀想になる。
その子の人格が無視されている。
あぁーやだやだ。
別に僕にとっては普通なんだけれど、
僕のサックスの音にぶったまげていたね。
田野城塾生としてこれからの成長が楽しみだ。