2010年07月16日
レイ・チャールズからシェーンベルクまで @大阪
大阪にて音大のOB生達と一緒に
田野城塾のリディアンクラスを開催しました。
彼らはサックス科を専攻としていた方達だったので
やっぱり飲み込みが凄い速かった(笑
ニューイングランド音楽院ジャズ科の責任者だった
ジョージ・ラッセルの「LCC」もあるのだけれど
今日はインディアナ州立大学やマンハッタン音楽院の
ジャズ科で教えられている理論を一緒にやってみた。
ちょうどこれは、LCCと
通常のジャズ理論の中間点くらいかな。
学んだ理論を用いて即興演奏をしてみると
これまた好評でした。
そこで僕が感じたこと。
新しいコンセプトを知れば知る程、
音楽の幅が広がる。
だから色んな種類の音楽を
楽しむことができるようになるわけです。
「音楽理論を学ばなくてもいくらでも
音楽を楽しむことはできる」
そういった意見もあるでしょう。否定はしません。
でも僕はもっと欲張りに音楽を楽しむ
方法を知っているので、
「だから貪欲になってみようよ音楽に!」
と伝え歩いているのです。
音大OB生でも当たり前に
「まったく訊いたことがない」と言われます。
だから皆さんとっても可能性を感じてくれ、
興味を持ってくれます。
日本の音大で何故これを教えてないのだろう…、
僕はとっても不思議に感じます。
この理論を進めていけば
レイ・チャールズからストラビンスキーや
シェーンベルクまで
幅広く音楽を楽しめるでしょう。
改めて僕も「凄いなぁ」と思ってます。
今回、インディアナ州立大学の楽譜を
データとして使っているのですが、
クラシックでも屈指の大学だけれどジャズ科には
あのブレッカラーブレザーズが卒業生にいます。
(マイケル・ブレッカーとランディ・ブレッカー)
教えていると、ブレッカー兄弟のハーモニーが聴こえてくる。
そしてちょっと思い出したことがある。
1980年代に彼らが登場した時、
アメリカの音楽大学では全く認められなかった。
しかし彼らは飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
僕もライブを観に行ったな。
彼らを認めたのが一般のオーディエンスでした。
ジャズファンクの世界でブレッカーブラザーズ。
ロックの世界でスティーリー・ダン。
ジャズフュージョンの世界では、
ウェザー・リポート。
この時代。音楽が動いた。
まだ話したいけれど、
この辺でもうやめておきましょう。