2007年02月13日
吹奏楽部最終講義『本音で語ろう!』
先日最後となる北海道帯広南商業高校吹奏楽部の
音楽指導に出かけた。
思えば3年前、帯広市から監督依頼があった時は
正直驚いてしまった事を今でも良く覚えている。
『一人でもインスパイヤーされる学生がいたらそれで十分』
帯広市の職員から言われた。
ふむふむ、良い事言いますね〜
『ある意味閉鎖的な環境にある学生達に
田野城の経験した世界を伝えて欲しい・・』
これはやる価値がある!すぐ契約書にサインをしました。
この3年間、練習の合間をぬって、
民族、宗教、思想、エイズ、バイセクシャル、
環境、恋愛、等々を思いつくまま喋ってきた。
僕は学生と喋る時は必ずストレートに話す。
包み隠さず本音トークだからこそ面白い。
さて最終回となったこの日。
学生達の希望で、音楽練習は辞めて話をする事となった。
ならば、Question & Answer 形式のほうが楽しいかな?
学生達から早速、いくつか質問が出た。
その中で出た出たやっぱり
『先生はガールフレンドはいますか?』
『そうだね…では複数の女性と交際していると思う人?手を挙げて』
あれれ〜ほとんど全員が手を挙げたのには、嬉しいやら悲しいやら…
つまり、僕はモテると見られたのだな・・
と自分に言い聞かせるしかなかった。
『では僕の話で一番印象に残っている事は?』
僕の質問にトランペットの男子生徒が答えた。
『エイズのお話です。』
『だったら今日は推定200万人が感染している
C型肝炎の話をしよう…』
何度も言いますが、今の学生達に必要なのは、
本音をストレートに伝える事だと思います。
社交辞令や形式ではなくナマナマしい会話も大切です。
なぜなら、識字率や記憶力とは違う、
一人一人の想像力を養う訓練には、必要不可欠だからです。
これまで僕の考えに賛同し、サポートしてくださった、
帯広市、南商業高等学校職員の方々に感謝します。
そして吹奏楽部の学生達、楽しい時間をありがとう!
また、いつかどこかで、会える日を楽しみにしています。
コメント (3)
私には子供が3人います。
いつも願ったことは、「魅力的な大人に出会い、いい影響を受けてほしい」ということでした。
手元にいる間精一杯子供と向き合いましたが、その後は「どうぞ世間の皆さま、この子たちが一人前になる手助けをしてやってください。」と祈るばかりでした。
人とのいい出会いは簡単そうで実はそうたくさんあるものではありません。
南商業高校吹奏楽部のみなさん、
いい出会いに恵まれてよかったですね!
そして一生音楽を!
投稿者:YOSHIE |日時:2007年02月13日 18:06
ボクもほぼ同じくらいの年齢の学生にデザイン関係の授業でかかわっています。 芸森の隣の学校です。
実は何年か前に体育館で芸術の森のJr.ジャズの指導をされていた田野城さんの様子をちらっとお見かけしたことがあるんです。
ほとんどが実習の担当なので、自分の制作の経験やノウハウ、こうやればプロで食っていける、なんて話をばんばんしています。
ですので「ホンネトーク」はとても共感できます。
非常に感性のするどい子達が集まっていますので、表面的な会話は興味をもってくれませんし、こちらもそんなことやる気もない(笑)
ただボクの場合暴走し過ぎる傾向があるので気をつけています。
ボクは40になるかならないかでアルトから始めましたが、それから7〜8年たってどうにかセッションなどで遊べるようになってきました。
楽しみつつ少しづつ上手くなりたいなぁと思ってます。
投稿者:♪リファT.sax@錫craft |日時:2007年02月14日 13:43
YOSHIEさん
人に幸せを与えられたら…それを自分の幸せと感じる人間になって欲しい。
♪リファT.sax@錫craftさん
いいですね、これからバンバン本音トークしていきましょう!
投稿者:tanoshiro |日時:2007年02月18日 21:07